お客様の声

無垢五寸の柱・無垢の尺大梁 森林認証された高知県梼原町の木材を使った家


大阪芸術大学時代の同級生だったというご夫妻。
学生時代に彫刻や工芸を学ばれたお二人のセンスは 家づくりにも表れています。
自分たちの要望を妥協せず伝える姿勢や 工務店に任せきりにせず、
できるところは自分たちでも手を掛けるこだわり。
愛情を込めた家づくりは、この家の温かさになり、
築10年が過ぎているとは思えないほど 洗練されたデザインに繋がっています。

私たちの要望をすべて叶える提案に、正直驚きました

こちらの工務店で家づくりをしようと決めたきっかけは?

奥さま:結婚当初から「いずれは家を建てたいね」と話していました。祖母の住んでいたこの土地を私たちが相続することになって、本格的に家づくりを始めることになりました。もともとインテリア雑誌などを見ながら、こんな家がいいねと話すことが多かったんですが、いざ家づくりをスタートさせた時は、ハウジングセンターも見に行きましたよ。 ところが、ハウジングセンターの受付で記名すると、それからメーカーや工務店がどんどん営業に来るんですよ。その中にこちらの工務店さんもいました(笑)。家づくりに関して、建築をやっている友人に「建てるならどんな家がいい?」と相談したら、「木造住宅がいい」と言われていましたから、営業に来る方々には「うちは木造で家づくりを考えていますから」と全部お断りしました。福山さんにも「木造建築だけは譲れません」とお断りしたんですが、当時の担当の方が「それなら、社内に木造建築に詳しい者がいます」と言って、後日、資料を持ってきてくれたんです。その資料がビックリで、「うちは床暖房を入れません。6㎝という木の厚みで、木の温かさだけで家を温めます」と書いてあって…。それがすごく心に響きました。

ご主人:30㎜厚のフローリングサンプル2枚を持ってきて「この2枚で家を温めます」って言ったんですよ。仕事から帰ってきた僕もそのサンプルを見て「こんな分厚いフローリングあるのか!」って驚きました。10年前ですから、無垢でも珍しいという時代です。二人ともビックリして「コレ、すごいな!ちょっと話を聞こうか」となったんです(笑)。

設計は要望通りに進みましたか?

奥さま:そうですね。最初の打ち合わせから「この二人はうるさそうだな」ということを直感してくださったようで、工務店さんの担当者からは「全面的に聞くので、要望をすべて話してください」と言われました(笑)。「自分たちの抱いている思いをすべて話してください。お聞きします。全部カタチにします」と熱く言い切ってくれたんですよ。かっこいいでしょ(笑)。それから二人で雑誌を探して「ここはこんな感じ、ここはこう」と話し合いました。


ご主人:メーカー品はユニットバスだけで、それ以外は全部造り出しでした

奥さま:その時の要望としては、廊下はいらないから、その分部屋を広くして欲しいと伝えました。キッチンはシステムではなく、今あるような対面式のタイル貼りで、カウンターを入れて、シンクはこれで、水道はこれで、食洗機はミーレ社で、引き出し付きの棚があって…と、かなり細かくリクエストしましたね。 その他、階段はリビングかダイニングに繋がっていて欲しいとか、リビングとダイニング、ダイニングとキッチンは繋がっていて欲しいけど、リビングとキッチンには仕切って欲しいとか。でも全体の流れの中では繋がっていて欲しいとか…。本当にうるさいですよね(笑)。 しかし、福山さんの提案では、そんな細かな要望がすべて叶っていて「スゴイ!」と感動しました。他のメーカーや工務店は、「無理です」と言われて、どこかが絶対に叶っていなかったんです。

ご主人:私たちも家づくりのために、建築家が建てた家やハウスメーカーとインテリアショップがコラボした家など、たくさんの家を見て回りました。それでだんだん私たちの理想が見えてきて…。自分たちらしい家をリクエストすることができました。

自分たちも手を掛けた家だから、満足度は高いですね

仕上げも満足できましたか?

奥さま:漆喰は全部屋、自分たちで塗ったんですよ。福山さんからは漆喰はコストがかかると言われてクロスを勧められたんですけれど、「それは譲れない」と材料だけ揃えてもらって、自分たちで塗りました。子どもの入学式があったので、とりあえず1階だけ仕上げて、引っ越ししてきて、2階は住みながら塗りました(笑)

ご主人:あと、祖母が住んでいた家のものを使った家具は、私の手作りです。立派な家だったんですけど、この家を建てるために取り壊さないといけなかった。しかし、なんだか全部捨ててしますのはもったいなくて、「これは残してください」「これはこんな風に加工してください」とお願いして、それらの材料を使ってダイニングテーブルや下駄箱、テレビ台、床の間の柱など、いろいろ造りました。柱や梁、ガラスなど、いろんな材料を活用していますよ。 あと、登り棒や滑り台など、子どもが遊べるようなスペースもリクエストして作っていただきました。

この家で一番気に入っている場所はどこですか?

奥さま:2階の寝室ですね。夏は暑いので、畳の部屋でゴロゴロするのが気持ちいいです。

ご主人:私は読書コーナーですね。大工さんに「天井までの本棚を造ってほしい」とオーダーしたんです。ひとつのマスは正方形にしてほしいとか、ここでも細かくオーダーしましたよ(笑)。扉も同じ大工さんが造ってくれました。普通の扉じゃなくて、切りっぱなしの感じがいいと言ったら、大工さんが「それなら造るしかないな」と言ってくださって。大変気に入っています。

漆喰の効果で過ごしやすさは格別。これからももっと住みやすくしていきたいですね

夏や冬の過ごし方はいかがでしたか?

奥さま:夏は基本、窓全開で扇風機だけです。今はおじいちゃんと一緒に暮らしているのでエアコンを入れていますけど。冬になると、ちょっとのどが痛いなと思うことはありますが、引っ越してきて10年の間、私が一度、インフルエンザに罹ったことがあるだけで、他は誰も罹ったことがありません。家族5人の中で、私の1度だけです。
ご主人:漆喰のおかげですね。木造にしようと決めたときに本を買ってきて勉強したんです。抗菌作用があることや、消臭、湿気対策にも効果があると知って、絶対に漆喰にしたかったですよ。

この家に点数をつけるとしたら、100点満点中何点ですか?

ご主人: まだ未完成ですからね…(笑)。
奥さま:職人さんの仕事ぶりや設計面では100点満点です。あとは、自分たちでもっと良くしていく余地があるので、まだまだ。これからその上にしていくのは自分たちだなと思っています。
ご主人:ユニットバスは妥協したところです。絶対にメンテナンスが大変だからと言われまして。
奥さま:あと、木製サッシにしたかったんですが、それもコスト面で諦めました。

私たちの声に真剣に耳を傾けてくださった結果が、この家のすべてです

これからホームデザインサポートで家づくりを考える方へアドバイスをお願いします。

ご主人:思いを全部伝えることですね。


奥さま:自分の思いをちゃんと伝えたら、ちゃんと応えてくれる工務店さんです。遠慮していて、どんどん工務店さんのペースに引き連れられちゃうって良く聞く話です。特にハウスメーカーは、家づくりのシステムや段取りがきちんと出来ているので、次第にメーカー主体で家づくりが進んでしまうんです。それが嫌だなと思っていたら、福山さんは「聞きます」と言ってくださったので安心できました。


ご主人:その姿勢は、他のメーカーや工務店さんとは全然違いましたね。


奥さま:私たちの話を聞いてくださると、私たちもだんだん工務店さんのことがわかってきて、相手のアドバイスに素直に耳を傾けられるようになるんです。それはやり方が古いとか、その方法はこのエリアには合っていないとか。 ご主人:その先、ずっと住んでいく家なので、出来るだけ妥協はしたくなかった。だから、やりたいことは全部言うことが大切です。妥協すると、その後もずっと悔いが残るので、この家では押すところは押し通して、そうでない部分は納得の上で施工してもらいました。 間取りを変えてもらった部分もありますし、福山さんにとっては、当時、イレギュラーの連発だったと思いますが、「言ってください。カタチにします」という最初の言葉を貫いてくださったからこそ、私たちの望む家が実現できました。本当に感謝しています