私たちの家造り

強固な構造

1995年に発生した阪神・淡路大震災によって、それまで強固だと考えられていた建築物の安全神話が崩壊しました。最も強固なはずの鉄筋コンクリートの建物がいとも簡単に崩壊し、鉄骨造の建物の外壁が崩落してしまったのです。

木造建築も例外ではありませんでした。柱と梁の途中で折れることは少なかったのですが、多くの場合、柱と梁の接合部分が壊れてしまうことが要因で、建物全体が崩壊ていたのです。阪神・淡路大震災を教訓に、建築基準法が見直されると共に、木造建築の接合部分の金物の開発が進みました。

構造金物を取り扱うメーカーの中から、最も信頼性が高い「クレテック金物」(株式会社タツミ:本社新潟県見附市)を採用しています。

構造金物


木材の欠損部がより少なくなるように改良した「テックワン」は、幅100mmという究極のスリム化を実現しています。木材を落とし込んでピンを打つだけというシンプルな構造をしているため、木材の中に納めやすく、扱いが容易であると同時に、断熱材・パネルなどがスッキリと納まるように工夫されています。当然構造体を表すような仕上げの時余分な金物がありませんのでかっこよく仕上がります。

屋根

屋根を斜めにかける構造を小屋組といいます。小屋組みは、棟木に垂木を乗せます。105mm×105mmの材は、柱として使うこともあるような、太い木材です。その上に厚さ24mmの構造用合板を乗せて固定します。2階の天井仕上げとして、この構造用合板が見えることになります。さらに75mm×45mmの垂木を乗せ、垂木と垂木の間に厚さ50mmの断熱材を乗せます。厚さ12mmの構造用合板を固定することで、極めて強固な箱を形成する屋根となります。防水紙を張り、遮熱シートを張ります。遮熱シートは、太陽の輻射熱を反射する役割を担います。下地が完成したところで、屋根仕上げをします。

2階の床

2階の床構造は、1尺2寸の梁で構成されます。1尺2寸は36cmのことで、この大きさの梁は、見かけることはあまりないと思います。1尺2寸の梁成がある無垢の杉の大梁は、実に見事です。
大梁に厚さ28mmの構造用合板を固定し、その上に一度、胴縁を固定し、厚さ15mmや30mmの無垢の床材で仕上ます。

強固な基礎構造


建物の重量を支えるのに最も強固な構造が「ベタ基礎工法」です。建物が建つ底面全体を、鉄筋コンクリート製の耐圧盤としています。コンクリートの設計基準強度は、24N/mm2、スランプは18cmとしています。これは、新幹線の線路がある床に使用されているものと同じ強度を持っています。基礎は引っ張り力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートが相乗効果を発揮する鉄筋コンクリート造です。住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の基準値をはるかに上回る強度で、高い安全性を誇っています。